サムライ 世界で戦う日本人選手

日本人である田中将大が挑戦する世界

田中将大

マー君の愛称で親しまれている田中将大は1988(昭和63)年、兵庫県伊丹市に生まれ、現在はMLBの中でももっとも日本人によく知られている球団のひとつニューヨーク・ヤンキースに在籍しています。少年野球時代は巨人の坂本勇人と捕手としてバッテリーを組んでいて、駒大苫小牧の2年生の時には第87回全国高等学校野球選手権大会の優勝に大きく貢献するピッチングを見せました。

翌年の夏の甲子園では、早稲田実業との決勝延長再試合に敗れるものの、2006(平成18)年の高校生ドラフト会議において、4球団から指名を受け、東北楽天ゴールデンイーグルスが交渉権を獲得して、そのまま入団しました。東北楽天ゴールデンイーグルス入団1年目から活躍し、ピッチングの技術に加え勝負運の強さに対して当時の野村監督は、ニュース番組のスポーツコーナーで「マー君、神の子、不思議な子」と例え、全国的にファンが増えました。

2013(平成25)年のシーズンにはプロ野球のギネス世界記録の開幕から一度も負けなしの24、前年から続くと28連続勝利という金字塔を打ちたてて、投手部門のタイトルを総なめしました。大型の7年契約が合意して、翌年名門ヤンキースに入団、毎年安定した実績を残していて、気合いを前面に押し出すピッチングは、サムライにふさわしい日本人選手といわれていますが、投げるボールの精度に加えて投球術も高く評価されています。